【レビュー PIST6 2025年度⑳】黒瀬浩太郎が完全優勝でV10達成

2025.08.23

レース,選手


PIST6 2025 8月 第4戦は8月22日(金)に最終日が開催された。
決勝戦には黒瀬浩太郎、安倍大成、遠藤拓巳の3名が3連勝で勝ち上がりを決め、121期以降の若手機動型6名が顔を揃えた。フレッシュな顔ぶれでの決勝戦は、好スピードのまくりを決めた黒瀬が4連続完全優勝で10度目の頂点に輝いた。

決勝戦のスタートポジションは先頭から保田浩輔、遠藤、小榑佑弥、浮島知稀、安倍、黒瀬。レースは残り3周手前から保田がペーサーとの車間を空けて後方を警戒するが、ペーサーが退避してからも後方からの動きはない。残り2周で遠藤が動いて、残り1周半で保田を叩き切るが、外併走から安倍が一気に仕掛ける。残り1周を切ってからは遠藤、安倍で踏み合いとなるが、黒瀬がその外を鋭いまくりでとらえて1着でゴールした。

「(今回で)優勝が10回目でキリがいいので嬉しいですね。(決勝戦は)一度切ってからと思ったが、切るタイミングがなくて残り2周ではまずいかなと思った。でもその後に前が順に仕掛けてくれて流れに乗って仕掛けることができた。次は年末のヤンググランプリに向けて頑張っていきたい」

 23年8月にPIST6に初参戦し、昨年4月に6度目の挑戦で悲願の初優勝を達成。そこからは決勝戦で確定板を外すことは一度もなく、優勝回数を着実に積み上げて、10回目の優勝を飾った。近況は現行競輪でもFI戦での決勝進出が続いており、今後もさらなる飛躍が期待できそうだ。

『2日目ナイトはベテラン勢が活躍』
 決勝に進出した6名全員が20代の若手機動型となったが、2日目ナイトの順位決定戦ではベテラン勢の活躍が印象に残った。今シリーズ最年長の小嶋敬二は4度目の決勝進出こそ叶わなかったが、1次予選に続く2勝目をマーク。また前回準優勝の三好恵一郎も、準決勝3着の悔しさを晴らす逃げ切り勝ちをみせた。惜しくも準決勝進出を逃した白岩大助は、5.67倍の大ギヤを駆使したまくりで昨年7月以来の白星を挙げた。

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次回開催は9月4(木)と9月5日(金)。『PIST6 2025 サマーステージ9月第1戦が行われる。

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