【レビュー PIST6 2025年度③】松崎広太が力強いまくりで5度目の完全V達成

2025.04.24

レース,選手

PIST6 2025 4月 第3戦は4月24日(木)に最終日が開催された。
決勝戦には松崎広太、菊地圭の2名が3連勝で勝ち上がりを決めて、これまでに表彰台がある6名が顔を揃えた。実力者同士での一戦は、松崎広太が無傷の4連勝で5度目の優勝を飾った。

決勝戦のスタートポジションは先頭から前反祐一郎、松崎広太、菊地圭、常次勇人、神開一輝、小玉拓真。レースは残り3周でペーサーが退避し、後方から上昇した神開が残り2周半が先頭に立つ。そこをすかさず常次がスパートし、追い上げた菊地が2番手に入る。常次はいいペースで駆けるが、残り1周手前で4番手となった松崎が一気に仕掛ける。残り半周手前で先行する常次をとらえると、松崎の仕掛けをピタリと追い掛けた前反を振り切って1着でゴールした。

「(5度目の優勝は)嬉しい限りです。(決勝戦は)神開(一輝)さんが動いて、常次(勇人)君もいい勢いで叩きにきたので、自分は脚を使っているのに後手を踏んでしまってかなり焦りました。(今シリーズは)2次予選でなるべく前々にいないといけないなと改めて感じた。今回がまだ8回目の参戦なので、今後どんな展開でも対応できるようにしていきたいですね。この勢いで現行競輪でもまずはなんとか決勝に上がれるようにしたい」

 2次予選では先頭と大きく車間が空いた5番手となりヒヤっとする場面もあったものの、先行、まくりを使い分けて3連勝で勝ち上がると、実力者が集まった決勝戦でも力の違いを見せつける優勝となった。現行競輪ではS級に昇級し準決勝が1つの壁となっているだけに、この優勝をキッカケにさらなるステップアップに期待したい。

『2次予選では波乱が続いた』
今シリーズの1次予選ではタイムトライアル上位の6選手が順当に勝利し、比較的人気の決着が続いた反面、初日ナイトの7レース2次予選では2度目の参戦となった川上隆義が初勝利をゲット。その後の9レースはラモスレオ、10レースでは吉田晏生が菊地圭との同着ながらも久々の予選白星を挙げた。続く11レースでは増田鉄男が2着に入り、17回目の参戦にして初の準決勝進出を果たすなど波乱が目立った。

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次回開催は4月29(火)と4月30日(水)。『PIST6 2025 スプリングステージ4月第4戦が行われる。

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