【レビュー PIST6 2025年度㉓】松崎広太が先行逃げ切りで7度目の完全V

2025.09.23

レース,選手

PIST6 2025 9月 第3戦は9月23日(火・祝)に最終日が開催された。
決勝戦には松崎広太、鈴木浩太の2名が3連勝で勝ち上がりを決め、複数回の決勝進出経験がある精鋭6名が顔を揃えた。実力者揃いの一戦は、1コースから先行逃げ切りを決めた松崎が7度目の完全優勝を飾った。

決勝戦のスタートポジションは先頭から松崎、鈴木、北川大五郎、原大智、神開一輝、加藤将武。レースは残り3周を過ぎても大きな動きがなく、残り2周半で原、加藤が動き出すが、残り2周付近から松崎が先行態勢に入る。鈴木が2番手、3番手が内に北川、外に原で併走が続くが、残り1周で北川が3番手を取り切る。残り半周手前から鈴木が踏み出すが、松崎のカカリが良く、鈴木の追撃を振り切って1着でゴールした。

「決勝戦はしんどかったですけど、優勝できてしんどさが吹っ飛びました。(決勝戦は)コース順が出て、鈴木(浩太)さんが後ろでやりづらさがあった。残り3周で誰も仕掛けてこなくて、残り2周では鈴木さんも仕掛けてくるかもしれないと思ったので、残り2周半では腹を括って先行する形になりました。まさかの展開だったが、ペースを上げていたけど、脚は残してまくりにきたタイミングで踏み直した。連日疲労もあるなかでベストなコンディションではなかったが、声援が力になりました。この優勝をキッカケに現行競輪でも調子を戻していけるように頑張りたい」

 今シリーズは直前の合宿の疲れが残った中で万全の状態ではなかったが、4走すべてで先行策を披露し、押し切り勝ち。特に決勝戦では好メンバーを相手に一度も先頭を譲らぬ圧巻の逃走劇を決めた。現行競輪を含め今後の活躍が楽しみな若手有望株だ。

『予選では参戦経験の浅い若手が奮闘』
 今シリーズが初参戦となったルーキーの吉岡優太は1次予選で早速、初勝利をゲット。またタイムトライアルで自己ベストを更新した角田光は、2度目の参戦で前回は未勝利だったが、1次予選で初勝利を挙げて、2次予選でも連勝と参戦経験の浅い若手の活躍が目立った。配当面では多少の波乱がありながらも、2日間を通して万車券はなく、比較的当てやすい結果が続いたシリーズだった。

                        ©株式会社日刊プロスポーツ新聞社

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次回開催は9月27(土)と9月28日(日)。『PIST6 2025 サマーステージ9月第4戦が行われる。

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