【レビュー PIST6 2025年度㉑】根田空史が完全優勝で10度目のV
2025.09.05

PIST6 2025 9月 第1戦は9月5日(金)に最終日が開催された。
決勝戦には根田空史、佐藤幸治の2名が3連勝で勝ち上がりを決め、激戦を勝ち抜いた6名が顔を揃えた。精鋭揃いの決勝戦は、好位置確保からまくりを決めた根田が無傷の4連勝で10度目の優勝を飾った。
決勝戦のスタートポジションは先頭から田口勇介、山田駿斗、根田、真船圭一郎、畝木聖、佐藤。レースは残り3周手前で佐藤が上昇すると山田も合わせて動き出す。ペーサーが退避し、山田、佐藤、畝木の順で飛び出すと、残り2周半付近から田口が一気にスパート。残り2周で先頭の山田を一気に抜き去ると、田口の動きに根田が続き、山田は3番手に入る。根田は残り1周で仕掛けると先行する田口をとらえて、そのまま1着でゴールした。
「(表彰台には)何回上がっても嬉しいですね。(決勝戦は)コース順がいい位置だったので、周りの動きを見てという感じだった。強い選手ばかりで、一瞬でも隙があると負けてしまうメンバーだった。(10回目の優勝は)そんなに意識はしてなかったですけど、(優勝回数が)2ケタに乗ったのは率直に嬉しいですね」
PIST6の初開催から出場を重ねてきた地元の総大将。現行競輪では南関東のS級トップクラスの先行選手としての実力をPIST6でも発揮し、22年1月に初優勝を飾ると、これまで10回の優勝はすべて完全優勝と力の違いを示してきた。現行競輪も含め、今後のさらなる飛躍が楽しみだ。
『予選では特大配当が飛び出す大波乱も』
今シリーズは優勝経験者が9名参戦したこともあり、予選からハイレベルなレースが続いた。そんな中、初日デイの1次予選Eではタイムトライアル2位の塩崎隼秀、優勝経験者の常次勇人がまくり不発となり、単勝4番人気の吉田茂生が勝利を収めたことで、3連単の歴代最高配当となる45万円オーバーの特大配当が飛び出した。
©株式会社日刊プロスポーツ新聞社
次回開催は9月13(土)と9月14日(日)。『PIST6 2025 サマーステージ9月第2戦』が行われる。
▶PIST6 2025サマーステージ 9月第1戦結果はこちら