【レビュー PIST6 2025年度⑮】岩井芯が9カ月ぶりのVを奪取

2025.07.23

レース,選手

PIST6 2025 7月 第3戦は7月23日(水)に最終日が開催された。
決勝戦には篠田幸希、斉藤樂、岩井芯の3名が3連勝で勝ち上がりを決め、20代4名、50代2名の計6選手が顔を揃えた。個性豊かなメンバーでの決勝戦は、力強いまくりを決めた岩井が完全優勝で3度目の頂点に立った。

決勝戦のスタートポジションは先頭から水谷良和、市本隆司、岩井、篠田、菊地圭、斉藤。レースは残り5周過ぎに水谷が最後方に下がる。残り3周のペーサー退避でペースが緩むと、残り2周半付近で斉藤が内から上昇し、4番手が併走となる。先頭の市本が徐々にペースを上げていくが、残り2周手前から4番手外併走となった菊地が仕掛けを開始し残り1周で市本を叩き切る。すると岩井が菊地の仕掛けを追う形からまくりを放ち、残り半周過ぎに菊地をとらえると後続の追撃を振り切り1着でゴールした。

「(久々の優勝は)素直に嬉しいです。(決勝戦は)以前負けている篠田(幸希)選手がいたのでかなり警戒していた。水谷(良和)さんのワープがあって1つ前になったことと、菊地(圭)選手の仕掛けが良くて、その後ろにハマれたことが大きかった。その中で篠田選手の動きを警戒しながら自分のタイミングで仕掛けられた。現行競輪もPIST6も次はまた完全優勝できるように頑張りたい」

 PIST6デビューから2開催連続で優勝し、その後は優勝から遠ざかっていたものの、決勝戦では2月 第3戦で敗れた篠田の動きを警戒しながら、好タイミングのまくりを決めて9カ月ぶりの優勝を飾った。現行競輪でも準優勝続きと悔しい結果が続いていただけに、この優勝を1つのキッカケとしたい。

『ベテラン勢が健闘を見せた』
 今シリーズ最年少の岩井の優勝で幕を閉じたが、ベテラン勢の奮闘も目立った。54歳のベテラン水谷は、近況の現行競輪での好調ぶりをここでも発揮し、23年12月以来2度目の決勝進出を果たした。また市本も準決勝で残り2周からのロングスパートで、斉藤に差されたものの、2着に粘り、今年3度目の決勝に勝ち上がった。

                        ©株式会社日刊プロスポーツ新聞社

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次回開催は7月26(土)と7月27日(日)。『PIST6 2025 サマーステージ7月第4戦が行われる。

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