【レビュー PIST6 2025年度⑬】稲毛健太が2度目のVをゲット

2025.07.06

レース,選手

PIST6 2025 7月 第1戦は7月5日(日)に最終日が開催された。
決勝戦には伊藤信、塩崎隼秀が3連勝で勝ち上がりを決め、優勝経験者の伊藤、稲毛健太に、初優勝を目指す若手機動型4選手の計6名が顔を揃えた。実力拮抗の一戦は、好位置確保から抜け出した稲毛が昨年2月以来2度目の優勝を飾った。

決勝戦のスタートポジションは先頭から伊藤、小榑佑弥、塩崎、福元啓太、稲毛、高橋舜。レースは残り3周でペーサーが退避し、福元が前に出る。すかさず稲毛が先頭に立つも、高橋が叩いて主導権を握る。高橋がペース良く駆けていき、2番手、4番手はそれぞれ車間が空く。稲毛は残り1周付近から前との車間を詰めていき、2センター付近で逃げる高橋をとらえて、まくり迫る伊藤の追撃を振り切って1着でゴールした。

「(今シリーズは)初日に試したいセッティングを試したが、ダメだったので元のセッティングに戻したのが良かった。(決勝戦は)最初に動きそうな福元(啓太)君が前のコースだったので、前に出て流したら仕掛けようと思っていた。(福元が)ちょっと踏んでいる感じもあったが前に出て、(高橋舜を)出させて、あとは車間を切って、詰まったところでいくしかなかった。前に出るのに脚を使ったので、なんとか勝てた感じですね。(勝因は)前々に動いたことかなと思います。(現行競輪で)今期はS級1班の点数を取ることが今の目標です」

 今シリーズは1次予選で仕掛け遅れる形での2着からのスタート。2次予選3着、準決勝2着と勝ち上がりの3走で白星を挙げることはできなかったが、準決勝に向けてセッティングを戻したことが功を奏したようで、決勝戦では現行競輪でS級1班として活躍する実力者として、その本領を発揮して2度目の優勝を飾った。現行競輪では近況苦戦が目立っていたが、この優勝で弾みが付きそうだ。

『1次予選では大波乱も』
 今シリーズは初出場の選手が8名参戦したこともあり、普段とはまた違った予想外の動きが見られる場面も多かった。1次予選では初出場の坂口晃輔の動きもあり、人気の稲毛が仕掛け遅れて2着に敗れたことで、3連単22万円を超える特大配当が飛び出した。また、現行競輪でS級1班の岡本総は、2次予選で残り2周からスパートし逃げ切りで初勝利を手にした。準決勝は3着で勝ち上がりを逃したが、積極的に動く場面も多かっただけに、今後の出場時にも注目したい選手だ。

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次回開催は7月12(土)と7月13日(日)。『PIST6 2025 スプリングステージ7月第2戦が行われる。

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