【プレビュー PIST6 2025年度⑬】混戦模様も塩島嵩一朗の勢いに期待
2025.06.29

今シリーズはPIST6 2025 7月 第1戦。
今回初参戦を迎える選手も多く優勝争いは難解だが、本命には塩島嵩一朗(神奈川・25歳)を推したい。4月 第4戦での初優勝を含め、近況は3開催連続で決勝進出中だ。現行競輪でも優勝を量産しているだけに、ここはその勢いで2度目のVを目指す。実績面では稲毛健太(和歌山・36歳)も負けてはいない。優勝からは遠ざかっているものの、現在は6開催連続優出と安定感は抜群なので、久々のVがあってもいいだろう。優勝回数は1回のみだが、5度の準優勝がある依田翔大(山梨・26歳)も決勝の常連で、今シリーズもV候補の一角だ。
【塩島嵩一朗の勢いを重視】
インターハイのケイリン優勝など自転車経験が豊富な若手有望株。PIST6は4月 第4戦で初優勝を飾り、前回5月 第3戦では決勝戦こそ5着に敗れたものの、タイムトライアルで自己ベストを更新し、予選、準決勝は無傷の3連勝で勝ち上がった。力が拮抗している今シリーズでは、優勝候補の筆頭格としてシリーズをけん引してくれそうだ。
【安定感ある稲毛健太に警戒】
日本競輪選手会の和歌山支部長を務めながら、現行競輪ではS級レーサーとして活躍している。PIST6での優勝は、昨年2月の初優勝を最後に遠ざかっているが、6開催連続で決勝進出を果たしており、前回6月 第1戦は無傷の3連勝で勝ち上がるなど、その実力は申し分ない。持ち前のスピードを生かした走りで、2度目の頂点を狙う。
【レースセンス光る依田翔大】
PIST6の参戦回数18回のうち10度の決勝進出があり、そのうち7度の表彰台経験がある。前回6月 第2戦は準決勝で3着と惜しくも決勝進出を逃したが、直近の3開催では2度の準優勝もあり、その3連対率は8割超と高い数字を誇る。レースセンスの高さが魅力で、今シリーズでもV争いに加わってきそうだ。
また前回準Vの加藤将武(埼玉・23歳)や、3連対率は9割とこの中で一番高い高橋舜(宮城・24歳)らの初Vのチャンスも十分。その他にも初出場組ではS級の岡本総(愛知・37歳)、坂口晃輔(三重・37歳)や、125期で競技経験豊富な角田光(福島・25歳)、船山真生(愛媛・21歳)の活躍も期待したい。
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