【レビュー PIST6 2025年度⑪】堀江省吾が力強いまくりで今年初V

2025.06.22

レース,選手

PIST6 2025 6月 第3戦は6月22日(日)に最終日が開催された。
決勝戦には原田翔真、佐藤壮志の2名が3連勝で勝ち上がりを決め、119期以降の機動型5名と大ベテランの爲田学が勝ち進んだ。個性豊かな6名による決勝戦は、力強いまくりを決めた堀江省吾が16度目の優勝を飾った。

決勝戦のスタートポジションは先頭から原田、堀江、爲田、神開一輝、佐藤、坪内恒。レースは残り3周でペーサーが退避し、佐藤が勢い良く先頭に立つが、その後はペースが緩む。残り2周手前で神開、坪内が仕掛けようとするも、原田が合わせて仕掛けて、残り1周半で佐藤を叩き切ったのも束の間、この動きに乗っていた堀江がスパート。残り1周で原田をとらえると、後続との差を広げて1着でゴールした。

「優勝はすごく久しぶりに感じましたし、また表彰台の場に立てて嬉しいです。(決勝戦は)かなりいいコースで原田(翔真)君の後ろで、流れができたので自分の行けるところから仕掛けようと思っていた。前回は落車明けで思うように体が動かなかったので、今回は絶対優勝したいという気持ちで来たので良かった。今は弥彦記念に向けて練習しているところなので、そこで決勝戦まで勝ち上がることが今の目標ですね」

 今年は2月静岡記念で落車し、前回3月 第4戦では準決勝敗退と悔しい結果に終わったが、そこから徐々に調子を上げ、直前の現行競輪でも手ごたえをつかんで挑んだ今シリーズは、準決勝で原田に差されての2着があったものの、決勝戦では実績最上位の実力の違いを見せつけた。この勢いで現行競輪と双方で今後の活躍が期待できそうだ。

『準決勝では波乱が続いた』
今シリーズは配当面では万車券が1度のみと、比較的人気の決着が続いた2日間だったが、準決勝では波乱が相次いだ。準決勝Aでは予選連勝の梅崎隆介が4着で敗退し、続く準決勝Bでは圧倒的な人気を集めていた堀江が原田に交わされて2着。また準決勝Cでも優勝候補最有力と言われていた松崎広太が3着に敗れ、初めて決勝進出を逃すなど、レースの難しさを改めて感じさせるシリーズだった。

                        ©株式会社日刊プロスポーツ新聞社

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次回開催は6月28(土)と6月29日(日)。『PIST6 2025 スプリングステージ6月第4戦が行われる。

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