【レビュー PIST6 2025年度⑨】根田空史が豪快なまくりで9度目のV

PIST6 2025 6月第1戦は6月4日（水）に最終日が開催された。
決勝戦には真鍋智寛、根田空史、稲毛健太の3名が3連勝で勝ち上がりを決め、優勝経験者の4名を含めた表彰台経験者6名が顔を揃えた。大激戦の決勝戦は、豪快なまくりを決めた根田が無傷の4連勝で9度目の優勝を飾った。

決勝戦のスタートポジションは先頭から林昌幸、山賀雅仁、根田、伊藤信、稲毛、真鍋。レースは残り3周でペーサー退避に合わせて稲毛が上昇するが、林が突っ張り、稲毛は3番手に入る。林が次第にペースを上げていくが、4番手となった根田が後方の動きを警戒し残り2周手前から仕掛けていく。根田は徐々に加速していき、残り半周手前で林をまくり切ると、根田の動きを追った真鍋の追撃を振り切り1着でゴールした。

「今回もすごく強いメンバーが揃っていたので、優勝できて本当に嬉しいです。（決勝戦は）周回中から林（昌幸）君が駆けそうな雰囲気を醸し出していたので、そこだけタイミングを見て、真鍋（智寛）君が後ろだったので先に動かないとキツいと思って先に動いた。真鍋君が後ろにいるのは気づいていたので、最後はしっかり踏み直した。現行競輪ではなかなか成績が安定しないので、まずは次の高松宮記念杯競輪に向けて練習していきたい」

　今シリーズは全プロ競技大会の直後の開催ということで、その疲れが残った中でのシリーズだったが、地元のエースとしてその実力を十分に発揮し、予選は逃げ切り連勝。準決勝、決勝はまくりでねじ伏せて完全優勝を飾った。現行競輪ではしばらくグレードレース戦線が続くが、この優勝をキッカケに現行競輪での飛躍も期待したい。

『人気決着が続いたシリーズ』
今シリーズは、優勝経験者の大西祐がまさかの予選敗退を喫するなどの波乱があったものの、決勝戦を戦った6名のうち5名がS級戦士ということで、現行競輪でもトップクラスで活躍する選手が比較的順当に勝ち上がった。配当面では、初日から手堅い配当が続き、2日目も3連単での万車券は1レースのみと、シリーズを通して6車立てで当てやすいという特徴が全面に出た開催となった。

次回開催は6月10(火)と6月11日(水)。『PIST6 2025 スプリングステージ6月第2戦』が行われる。

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