【レビュー PIST6 2025年度⑧】神田龍が好位置からまくり4度目のV
2025.05.27

PIST6 2025 5月 第4戦は5月27日(火)に最終日が開催された。
決勝戦には皿屋豊、小畑勝広、岩井芯の3名が3連勝で勝ち上がりを決め、初の決勝進出を果たした高橋舜と、表彰台経験のある5選手の計6名が顔を揃えた。実力者揃いの一戦は、好位置確保からまくりを決めた神田龍が4度目の優勝を飾った。
決勝戦のスタートポジションは先頭から小畑、岩井、皿屋、工藤文彦、高橋、神田龍。レースは残り3周でペーサーが退避し、残り2周半手前から5番手の高橋が飛び出す。この動きに神田が続き、車間が空きながらも小畑が3番手に入る。高橋がペース良く駆けていく。神田は残り1周付近からまくり上げると、残り半周過ぎに高橋をとらえて、直線でも小畑の追撃を振り切り1着でゴールした。
「(今シリーズは)調子が悪くてあまり踏めていなかったが、(決勝戦は)高橋君の強い先行に乗れた結果、優勝することができた。(高橋の先行は)カカっていてキツかったが、(残り1周の)ここで後ろが仕掛けてくるだろうなというタイミングで仕掛けた。(今回が4度目の優勝だが)メンバーがきつかったし、だんだんレベルが上がってきているのを感じるので、調子を上げてまた優勝できるように頑張りたい」
近況は予選を中心に白星を量産していた神田だが、今シリーズは前走の武雄ミッドナイトから中2日での追加参戦で、予選、準決勝2着続きとなかなか白星を手にできなかった。しかし予選2走は持ち味を生かした先行策を見せるなど、準決勝、決勝では絶好の展開をモノにして、実績最上位の意地を見せた。
『2日目ナイトは波乱が続いた』
今シリーズは2日目デイまで18レースのうち3連単での万車券は1レースのみで、13レースが3ケタ配当と人気決着が目立った開催だった。しかし2日目ナイトの順位決定戦Cで3連単15万円を超える特大配当が飛び出すと、決勝戦まで万車券が続いた。今シリーズで2度、万車券の立役者となった山田武は、2次予選で初の連対を果たすと、順位決定戦Dでも3着に入り、シリーズで2度の確定板入りを果たした。
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次回開催は6月3(火)と6月4日(水)。『PIST6 2025 スプリングステージ6月第1戦』が行われる。
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