【レビュー PIST6 2025年度⑥】原田亮太が悲願の地元初Vを達成
2025.05.09

PIST6 2025 5月 第2戦は5月9日(金)に最終日が開催された。
決勝戦には真鍋智寛が3連勝で勝ち上がりを決め、6名全員が20代の機動型という6名が顔を揃えた。フレッシュな顔ぶれでの一戦は、残り2周手前からのロングスパートを決めた地元の原田亮太が悲願の初優勝を飾った。
決勝戦のスタートポジションは先頭から尾方祐仁、原田、菊地圭、斉藤樂、小榑佑弥、真鍋。レースは残り5周に入り、小榑が最後方に下がる。残り3周でペーサーが退避し、原田が前へと踏み出す。尾方、菊地がこの後ろに入り、車間が空いた4番手に斉藤、真鍋、小榑が続く。残り1周半付近から菊地が仕掛けるも、原田がさらにペースを上げる。後方では斉藤と真鍋が接触し、そこから真鍋がまくり上げていくが、原田のカカリがいい。直線でも後続の追撃を振り切って1着でゴールした。
「これまで優勝が取れそうで取れなくて、苦しい時期もありましたが、PIST6を続けてきて良かったです。(決勝戦は)いつも後手を踏んで失敗していたので、前々にという意識で真鍋(智寛)君、菊地(圭)君よりも先に仕掛けようと思っていた。今回はすべてがかみ合ったのかなと思います。優勝できてようやく肩の荷が下りた感じですね。次の宇都宮もこの勢いで頑張りたいです」
初年度から活躍してきた地元の若手がついに頂点をつかみ取った。今回が26度目の参戦で、13回目の決勝戦は、後方でアクシデントもあったものの、ケレン味のない先行で後続の追撃を振り切ってみせた。近況は現行競輪でも伸び悩んでいたが、この優勝が1つのキッカケとなりそうだ。
『予選ではベテラン勢も活躍』
今シリーズは決勝に進出した6名全員が20代と若手が決勝まで勝ち進んだものの、予選ではベテラン勢も健闘した。特に小嶋敬二は、1次予選で逃げ切り勝利をつかむと、2次予選、2日目ナイトの順位決定戦でも年齢を感じさせない走りで2着に入り、シリーズを通して動きの良さが目立っていた。また2次予選では、市本隆司が豪快なまくりを決めて、2月以来となる白星を飾った。
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次回開催は5月17(土)と5月18日(日)。『PIST6 2025 スプリングステージ5月第3戦』が行われる。
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