【プレビュー PIST6 2024年度⑤】藤井侑吾が復活のVを狙う

2024.04.30

レース,選手

今シリーズはPIST6 2024 5月 第1戦。
注目は通算3度の優勝実績がある藤井侑吾(愛知・29歳)。圧倒的な機動力を武器に250バンクを席巻しており、強豪が揃う今シリーズでも優勝候補の筆頭格だ。対するはPIST6での経験豊富な山田義彦(埼玉・38歳)、藤井昭吾(滋賀・37歳)。両者ともにしばらく優勝から遠ざかっているが、底力はあるだけに本領発揮なら久々のV獲りも十分だ。その他にもPIST6での実績ある村田瑞季(京都・27歳)、鈴木浩太(千葉・27歳)といった若手機動型や、前回初優勝を飾った東矢昇太(熊本・37歳)も勢いがあり侮れない存在だ。

【機動力で群を抜く藤井侑吾に期待】
 PIST6では予戦から準決勝までいまだに無敗。過去には中川誠一郎、伊藤信などの強豪を降して3度の優勝実績を誇る。前回のPIST6 2024 ラウンド40の決勝戦では根田空史に敗れ連勝はストップしたが、随所で力強い先行策を披露し存在感は際立っていた。現行競輪では3月のウィナーズカップ(G2)で一線級を相手に準決勝に進出。そこでの落車により状態面に不安は残るが、本領発揮なら4度目のPIST6制覇を果たす可能性は高い。

【巧さ増す藤井昭吾が逆転を目指す】
 2度の優勝経験があり、実績面では上位陣にも引けを取らない。PIST6では今年に入ってからコンスタントに優出を重ねて2度の表彰台入りと、徐々に調子も上がってきている。現行競輪では自力型として活躍しているが、近況は番手回りも増えて器用さが増している印象だ。多彩な攻め幅を生かして返り咲きを狙う。

【東矢昇太が勢いそのままに連続Vへ】
前回のPIST6 2024 4月 第1戦では1年4カ月ぶりの優出を果たすと一気に初優勝までジャンプアップ。PIST6では珍しい内を突き直線中強襲と新境地を開拓した。落車による怪我の影響も徐々に癒えており、現行競輪では4月の西武園記念で2度の確定板入りと本来の動きが戻りつつある。縦横無尽のレース運びで連続Vを目指す。

123期からは4名が参戦。斉藤樂(宮城・22歳)は2節連続で優出中。器用さも兼ね備えておりこれからが楽しみな選手。出口謙一郎(岐阜・24歳)は徐々にPIST6での勝ち星が増えて成績が上向き傾向。250バンクにも順応しており、今節でのさらなる飛躍に期待が懸かる。吉田晏生(埼玉・24歳)は現行競輪で2場所連続完全Vを飾っており勢い十分。長松空吾(大分・24歳)も現行競輪での動きは良好で、3度目の参戦で上積みに期待したい。

©日刊プロスポーツ新聞社

PIST6 2024 スプリングステージ 5月第1戦

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