「フォースクォーター」ラウンド2レビュー

2022.12.05

レース,選手

 「PIST6 Championship 2022-23」フォースクォーターラウンド2は、124日(日)に最終日が行われた。決勝には優出経験がある6名が駒を進めて、逃げてまくってと3連勝で勝ち上がった青野将大が冷静な立ち回りから差し切りを決めて優勝をもぎ取った。今回が自身2度目の優勝で4月に行われたファーストクォーターラウンド4以来のタイトル獲得。2着にはまくった太田龍希が粘り込み、3着には終始、青野を追走していた市本隆司が流れ込んだ。

【青野将大が戦法の幅の広さを存分に生かした】

 決勝戦のスタートポジションは先頭から渡辺正光-青野将大-市本隆司-太田龍希-山田義彦-朝倉智仁。残り3周半を過ぎた辺りで山田義彦が進出を開始し、ペーサーが退避するとインを切って先頭に躍り出た。その動きを追走して一旦は外に浮いた朝倉智仁が3番手に収まり隊列は一本棒になった。青野は残り1周半で4番手からスパートを開始した太田龍希の仕掛けに乗って、残り半周で車を外に持ち出すと、ゴール寸前で捕らえて差し切りを決めた。

 「この強いメンバー相手に勝てるとは思っていなかったので嬉しい。(決勝のレースプランは)本当は前々に攻めるつもりだったけど、包まれてうまくいかなかった。(多彩な戦法で優勝を決めて)PIST6はライン戦じゃないし勝てる走りを心掛けている。先行する時でもしっかり他の選手の特徴を把握して走っている。師匠(小原太樹)の活躍が刺激になっているし、これからも競輪とPIST6の両方で頑張っていきたい」

 近況は競輪でもグレード戦線で活躍するなど、着実に成長を遂げている青野。今回の優勝をきっかけにしてさらなる弾みがつきそうで、今後の活躍にも注目だ。

 そのほか、今シリーズでSA混合戦の初優勝をかけて臨んだ村田瑞季は準決勝で敗退。不利があっての結果だっただけに、次回での巻き返しに期待したい。同じく準決勝敗退を喫した後藤悠と小畑勝広も随所で鋭いスピードを発揮してポテンシャルの高さを見せ付けており、若手の活躍が目立った開催となった。

                        ©株式会社日刊プロスポーツ新聞社



次回開催は12月12日(月)と13日(火)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで

「フォースクォーター」PIST6 Cup1が行われる。


▶フォースクォーターラウンド2 レース結果はこちら

1204_DSC6604 (1).png