「サードクォーター」ファイナルラウンドレビュー

2022.11.07

レース,選手

PIST6 Championship 2022-23は11月5日(土)と6日(日)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「サードクォーター」ファイナルラウンドが行われ、根田空史(千葉)が自身4度目の優勝。2位は堀江省吾(長野)、3位には隅田洋介(岡山)が入った。


根田が先行力生かし3場所連続で完全V



根田は今回が7回目の出場で、8月の「サードクォーター」ラウンド1、10月の「サードクォーター」ラウンド5といずれもオール1着の完全優勝。3連続Vを目指しての今開催だった。前日のタイムトライアルは10秒284の6位となり、1日目の1次予選2次予選ともに1着で連勝して準決勝へと進んだ。

準決勝はタイムトライアル2位の東矢昇太(熊本)らと同走。「前々に踏んで最低3番手はキープするよう心がけた」の言葉の通り、残り3周を切ったところで飛び出すと、後続からの追撃をかわしながらフィニッシュまで駆け抜けた。「レース終盤の駆け引きは自転車競技のスプリントでやってきたことが生きていると思う」と、胸を張った。

「まずは出し切って走ることで着はついてくる。そう考えて肩の力を抜き挑みたい」と心がけて臨んだ決勝は3コーススタート。残り3周を切った段階で飛び出した鈴木伸之(愛知)に反応し、きっちりと上位をキープ。残り2周を先頭で迎えると、2番手につけたタイムトライアル1位の堀江を寄せ付けず、出場3場所連続となる完全優勝のフィニッシュを切った。

レース後、「とにかくレース内容重視でいった結果、優勝できた。決勝は堀江選手と隅田選手より前にいなければいけないとなると、先行するしかないと考えた」と振り返った。また優勝回数もさらに伸ばす結果となり、「これで既存競輪の方にもつながればいい」と話し、「今開催たくさんの応援があり力になった。自分はこれからも走りで魅せていきたい」と感謝の思いを口にした。

2位の堀江は「後ろにつけていれば最後に差し切れたかもしれないが、外を走ったのがもったいなかった」と悔しい表情を見せた一方、「欲を言えば勝ちたかったが、タイムトライアルの結果も含めて自信になる開催だった」と前向きにコメント。3位の隅田も「追い上げが遅くなり、届ききれなかった。体は相当仕上がっていたのでもったいないところはあるが、そこは状況判断なので」と今後に向けて切り替えた。

そのほか、PIST6出場選手中最多となる5度目の優勝を目指した伊藤信(大阪)は、準決勝4着で決勝進出はならなかった。これで準決勝での敗退が2場所続き、「以前と比べてレースの流れが変わってきている。自分も置いていかれないように修正を加えていかなくては」と次戦以降のリベンジを誓った。


次回開催は11月20日(日)と21日(月)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「フォースクォーター」ラウンド1が行われる。


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