PIST6 Championshipの裏側 選手管理編

2022.09.21

レース

2021年10月に産声を上げたPIST6 Championship。選手たちが熱戦を繰り広げる舞台裏では、円滑なレース運営に向けて日夜奮闘する人々がいる。「公正安全」の名のもと、選手が最高のパフォーマンスを発揮できるようサポートをする部門である選手管理。前検日の受付やレース前の点呼など、幅広い仕事の裏側に迫った。

「公正安全」のため、24時間体制で選手を見守る



選手に関連するほぼすべての対応を行う「選手管理」。その業務の中身は前検日とレース日で分かれ、開催に参加する選手が全国から集まってくる前検日では、彼らへの受付や検査を行う。

具体的には、持ち込み厳禁となっている通信機器の回収やレースの際に被るヘルメットのチェック、また医師によって体調の確認が行われる医務検査などがある。選手は機材を見る検車と合わせ、両方をクリアすることによって、ようやくレースに挑むことができる。

開催中は宿舎に競技実施法人職員を宿直として置き、24時間体制で選手を見守る。もし選手が医務を受診することがあれば、まずは選手管理に申し出る仕組みになっており、選手が万全の状態でレースに臨めるよう、その状態を常に把握するよう心掛けている。

そしてレース日には出走前の点呼で、選手は正しいユニフォームを着ているか、シューズカバーやヘルメットキャップに問題はないかも選手管理がチェックして発走の瞬間を迎える。さらに選手からの問い合わせも常にあり、その対応も重要な業務の一つ。持ってきた機材の発送受付、開催終了後の宿舎への宿泊といったことも選手管理が対応している。

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選手の要望、まずは受け止め可否判断



「選手は何を望んでいるのか」。選手とやり取りをする際には、常に神経が張り詰めた状態で過ごしている彼らとうまくコミュニケーションし、瞬時に判断する力が欠かせない。食事の内容や選手売店の商品、さらにはテレビのチャンネルまで多くの要望が選手管理の元には寄せられる。その際、まずは一つひとつを受け止め、可否の線引きを正しく行う。「公正安全」を守り、かつ選手が最高の走りができる環境づくりを担う。

開催が始まれば特に気が休まる瞬間はなくなる。選手管理を行うスタッフの一人は、やりがいについて「レースで最高のパフォーマンスをして笑顔になっているところを見たとき。またスタッフの対応が良かったという言葉を耳にしたときは喜びを感じる」。レースの円滑な実施にはシビアな環境下で、ベスト尽くすスタッフの存在も欠かせない。


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