「ファーストクォーター」ファイナルラウンドレビュー

2022.05.23

レース,選手

PIST6 Championship 2022-23は5月21日(土)と22日(日)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「ファーストクォーター」ファイナルラウンドが行われ、藤井昭吾(滋賀)が2度目の優勝。2位は朝倉智仁(茨城)、3位には鹿内翔(青森)が入った。

逃げ切り決まり、藤井昭吾が2度目のV



優勝の藤井は今開催において唯一の優勝経験者で、完全Vを果たした1月15日、16日の「ZERO」ラウンド3以来の頂点を狙った。タイムトライアルを10秒469の5位で終えると、1日目の予選は1次予選3着、2次予選は1着で準決勝に進んだ。

準決勝Cでは、残り3周を切った瞬間に「自分のピッチで駆けることができるのでは」と先頭に立ってレースをけん引。後方では落車のアクシデントもあったが逃げ切った。自らのスタイル通り、決勝でもペーサーが離れた直後からの早めの仕掛けでトップに出ると、そのままフィニッシュまで駆け抜けた。

レース後、「ほんまにめっちゃ嬉しい」と喜びを表し、「レース前に想定していた通りの展開になり、しっかり逃げ切れた」と勝因を話した。また今後に向けては、「タイムトライアルではまだ納得できるタイムを出せていない。僕もさらに記録を伸ばせるような練習をして挑みたい」と先を見据えた。

2位の朝倉は3位となった1月1日、2日の「ZERO」ラウンド1以来の参戦。この間、既存競輪でのレース中に鎖骨骨折のけがを負うアクシデントがあり、4月に戦線復帰したばかりだった。決勝でも果敢に藤井を追ったが、1/2車身差とあと一歩のところで初の頂点には及ばず、「また届かなかった。本当に悔しいのひとこと」と唇をかんだ。鹿内はPIST6での1勝目を初の決勝で狙ったが3位。同じく初めて決勝を走った天田裕輝(群馬)は6位だった。

そのほか今開催では、3度目の出場となった安部貴之(宮城)が2次予選Bで、6度目の出場の西村行貴(東京)は順位決定戦CでそれぞれPIST6初勝利。また須永優太(福島)は直近で出場した2場所すべてのレースで2着を取り、今回も1次予選Eで2着と9レース連続2着という結果になったが、2次予選では1着となり記録に終止符を打った。タイムトライアルで1位となる10秒388を出した今藤康裕(岐阜)は、準決勝Aで5着となり初の決勝進出はならなかった。

次回開催は6月13日(月)と14日(火)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「セカンドクォーター」ラウンド1が行われる。この開催は「無料開放Day」として実施される。



▶ファーストクォーターファイナルラウンド レース結果はこちら

FR_レビュー1.jpgFR_レビュー2.jpgFR_レビュー3.jpgFR_レビュー4.jpgFR_レビュー5.jpg