渡邊 一成

2021.11.26

インタビュー

JAPAN HEROES ラウンド3で決勝2着の活躍を見せた渡邊一成選手。
PIST6へ向けた、元ナショナルチームならではの練習方法やインターバルの過ごし方などについてお話を伺いました。

Q1

PIST6に参加してみていかがでしたか?

A1

普段の競輪とは演出だったりルールは違いますが、本質的なものは特に変わらずにレースに臨めましたね。それがどう写ったのか、どう見えたかは分からないけれど、開催自体はすごく良かったと思います。

Q2

渡邊選手ご本人としては楽しめましたか?

A2

楽しめているかどうかって言ったら、正直楽しめていないんですよね(笑)
レースを走らなきゃいけないので、そっちに向けて集中しなくちゃいけないですし。お金をかけてもらって、そういう責任感を僕は感じちゃう方なんですよね。だからまぁ、楽しめなかったといえば楽しめなかったですね…あの、いい意味で(笑)

Q3

PIST6への参加が決まってからトレーニング方法や普段の練習から変更されたことはありますか?

A3

練習内容としては、PIST6の前検日に200mのタイムトライアルがあったので、そこで使用するギアを試しながら、それに耐えうる身体を意識して作るようにしてました。プラスして、それ以上の力を発揮できるように普段使わないようなもう少し大きなギアでの練習だったりとかもしてはいましたが、普段の練習の延長線上のトレーニングでしたね。

Q4

渡邊選手は以前オリンピックにも出られていましたが、そのご経験から何か参考にしたことは?

A4

過去のオリンピックの経験というよりは、僕は2年前までナショナルチームにいたので、当時の練習を今の自分なりにアレンジして競輪に活かせるように、と思ってトレーニングしていました。

Q5

PIST6はS級もA級も混合ですが、意識される部分はありましたか?

A5

特に意識することはなかったですね。ただ事前にどういう選手とレースをするのかは頭に入れてはいました。今の110何期の若い選手たちって競輪の方ではすごいバックボーンを持った選手が多いので、注意しながら走ってはいましたね。

Q6

レースへのスイッチが入るところはどこでしたか?

A6

入場のときですね。スモークが焚かれてて、機械があって。お客さんから見えない状態から急に現れるような演出になっていたと思いますが、自分が走る前に映像を見ていても、自分が走った時もそうでしたが、急に気持ちが入るようなそんな演出でしたね。自分にもプラスになりました。

Q7

2日で4レース、タイムトライアルを含めると5レースありましたが、体力的にはどうでしたか?

A7

もっと走ってもいいですね。逆に、もっと走ってみんな疲れさせたい(笑)
1日2レースって限定するのであればもっと間隔が短くてもいいんじゃないかなって。正直午前の部と午後の部でお客さんも入れ替えると思うんですけれど、そこを短くしちゃって通しでやった方が自分のテンションも高いままでいける気がしますね。3時間くらい空いちゃうと体がオフになっちゃうし、そこからまた準備してっていうのは余計な疲れがあるかなと。

Q8

インターバルの間どんなことをしているんですか?

A8

レース終わったらダウンして、サプリメント飲んだり、シャワー浴びたりしてます。軽食食べて、ゴロゴロしたりしながらDVD見たり。リラックスしてますね。

Q9

枠順が戦法や進め方において重要だったと思いますが、今回4走全て後方からだったと思います。そのあたりは渡邊選手のキャリアでカバーできるようなものでしたか?

A9

正直僕は6枠後方は好きじゃないですね。でもW杯とかだと、くじ引きで発走直前に決めるんですね。それで僕が後方でガクッとするとテレビに映るじゃないですか。そうすると岡山の銀メダリストの河端朋之選手がそれを喜んで見てるんですよね(笑)今回もきっとPIST6の配信を見ながら6枠スタートっていうのを見て彼は喜んでると思いますね(笑)それくらい僕は6枠は後方枠は苦手なので、戦術には影響します。

Q10

ちなみに、ユニフォームのデザインが瓜生選手と一緒でしたが、試合前から知っていましたか?

A10

正直、40歳を手前にしたオヤジが着るデザインじゃねえなっていう話をTIPSTAR DOMEでみんなとしていたら、うりぼうが来て見せてきたんで(笑)事前に知ってはいました。
僕の場合はユニフォームの候補を子供に見せてどれがいい?って複数の候補を選ばせた結果、見事にあのユニフォームが当たったので、来た時はがっかりしましたけれどね(笑)でもまあしょうがないかなって。

Q11

吉田選手などの若手選手はパフォーマンスもバリエーション豊かでしたが、今後してみたい演出などはありますか?

A11

演出は、ないです。あの時にそんなことする余裕は、僕にはないです(笑)

Q12

渡邊選手から見て、お客さんに「ここで盛り上がって欲しい!」という場面はありますか?

A12

勝った瞬間はもちろんですが、お客さんの声援に応えて手をあげたりとかしたときに、お客さんやファンの皆さんも一緒に興奮してもらいたいなとは感じましたね。盛り上がってくれたら嬉しいなと。
今は声を出せないので拍手とか。スタンディングオベーションとまではいかずとも、そのくらい感動・興奮してもらえるようなレースを今後は期待したいですね。

Q13

今回PIST6に参加してみて、プラスになったことがあれば教えてください。

A13

自分の競輪選手のルーツは自転車競技が多くを占めるので、久しぶりにカーボンの自転車に乗ったりとか、競輪よりも大きなギアを使うことで、体に刺激がすごく入ってコンディションは上がったような気がしましたね。そういった状態で走ることで、今まで見えなかった部分、見えなくなっていた部分が見えた気がするのでプラスに働いたと思っています。
具体的には、大きいギアで1日2本走ることで、体のどの部分をどういうふうに使うのかとか、鉄のフレームとカーボンのフレームの違いだったり、スポークの車輪とカーボンの車輪で自転車の進ませ方の違いだったり、その感覚的なところがすごく刺激になりましたね。
今回カーボンの感触が良かったから、正直昨日までカーボンで練習していて。今日久しぶりに鉄のフレームに乗ったんですけど、今日は風も強かったのでキツかったですね。

Q14

PIST6ファンに向けてメッセージをお願いします。

A14

今までの競輪とは違う国際ルールの派手な演出に派手なレース、そういうものがPIST6だと思います。これを機に、競輪もそうですし、自転車競技、PIST6、日本の自転車界全体が盛り上がって、世界で活躍する日本人選手が生まれてくると思うので。もっともっと世界をリードできるような自転車界を作っていくには、ファンの皆様の声援が必要になってくると思うので、PIST6の応援をよろしくお願いいたします!

Q15

最後に…美男美女のご夫婦で有名な渡邊夫婦ですが、夫婦円満の秘訣はありますか?

A15

夫婦円満の秘訣…先に折れることですかね(笑)
喧嘩にならないですね、基本的にはまず。奉仕滅却。