【レビュー PIST6 2025年度⑲】塩島嵩一朗が4連勝で2度目のV

2025.08.19

レース,選手

PIST6 2025 8月 第3戦は8月19日(火)に最終日が開催された。
決勝戦には塩島嵩一朗、堀江省吾の2名が3連勝で勝ち上がり、20代の5選手と今シリーズ最年長の市本隆司の計6名が顔を揃えた。精鋭揃いの決勝戦は、逃げる堀江をゴール寸前でまくり切った塩島が2度目の優勝を飾った。

決勝戦のスタートポジションは先頭から滝本幸正、塩島、市本、齋木翔多、小西晴己、堀江。レースは残り5周で小西が最後方に下がる。残り3周手前から滝本が後方を警戒しペースが落ちる。すると5番手の堀江が残り2周手前から仕掛けて、残り1周手前で滝本をとらえ切る。すると堀江の後ろに切り替えた塩島がまくりで急追し、逃げる堀江をゴール寸前でとらえた。

「(優勝は)素直に嬉しいです。(決勝戦は)コース順と展開が向きましたね。調子は普通だったのですが、勝ち切ることができて良かったです。チャレンジャーの気持ちで挑むことができたので、あとは仕掛けどころを見誤らないように気を付けました。中2日で松戸記念があるので、しっかりと調整して頑張りたいです。10月の寛仁親王牌に出場できると思うので、まずはそこに向けて頑張っていきたいです」

 現行競輪で6月にS級特進を決めた期待の有望株がPIST6で2度目の頂点に輝いた。今シリーズは「感じがあまり良くない」と本来のデキではなかったものの、決勝戦では絶好のコース順を味方に付けて、最多優勝記録保持者の堀江を好スピードのまくりでとらえてみせた。今後はグレードレース戦線でもその抜群のスピードを見せつけてくれそうだ。

『バースデーシリーズの市本隆司が健闘』
 予選では優勝した塩島、準優勝の堀江、2年ぶりの参戦となった齋木など20代の若手が結果を残す中、今シリーズの初日に54歳の誕生日を迎えた市本は、昨年8月以来の予選連勝を飾った。また2日目の準決勝では先行策を披露し2着で決勝進出を果たし、決勝戦でも3着で表彰台入りを果たした。進化を続ける大ベテランの今後の走りに注目していきたい。

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次回開催は8月21(木)と8月22日(金)。『PIST6 2025 サマーステージ8月第4戦が行われる。

PIST6 2025サマーステージ 8月第3結果はこちら