【プレビュー PIST6 2023㉕】成長著しい吉田有希が初Vを狙う

2023.11.08

レース,選手

今シリーズはPIST6 2023ラウンド25。
経験豊富な実力者が揃い激戦必至。その中でも注目は関東の大砲・吉田有希(茨城・22歳)。機動力は屈指の存在で、3度目の参戦となる今節で悲願の初Vを目指す。佐藤幸治(長崎・38歳)は今節で唯一の優勝経験者。負けられない立場として臨み、11ヶ月ぶりの返り咲きを狙う。小原太樹(神奈川・35歳)、原田亮太(千葉・27歳)、安彦統賀(埼玉・24歳)といった強豪も多数参戦し、ハイレベルなシリーズとなりそうだ。

【先行力上位の吉田有希がV最短】
PIST6は2度参戦し、予選と準決勝ではいまだに無敗。強靭なスタミナを武器にしており、1年9カ月ぶりとなった前回のPIST6 2023ラウンド15では圧巻の機動力で久々の250バンクをこなして決勝進出を果たした。現行競輪ではS級1班に在籍し着実に成長を遂げており、将来を嘱望される逸材がPIST6初制覇を目論む。

【佐藤幸治が自慢のスピードを披露】
鋭いまくりを持ち味としており、スピードは屈指の存在。近況は4節連続で表彰台入りとあと一歩のところで優勝の座を逃しているだけに、今シリーズに懸ける思いは人一倍強いはず。一時は調子を崩して現行競輪でも低迷していたが、近況は成績も上向きつつあり、徐々に復調の兆しを見せている。今節で復権を果たしたいところだ。

【小原太樹が多彩な攻め幅を生かす】
 鋭い決め脚を武器にする追い込み型だが、PIST6では位置取りにこだわらず、先行、まくりと自力も駆使して対応している。過去には2度表彰台入りの経験もあり実績面も劣らない。現行競輪では3月の玉野記念で自身2度目のGⅢ制覇を果たし、その後も好調を持続して、S級上位で活躍。巧みな立ち回りで混戦断ちを狙う。

123期からは3名の新鋭が参戦。在所2位の黒瀬浩太郎(広島・23歳)は初参戦となった前回で、いきなり準Vと250バンクへの適性は証明済み。今回はSA混合のシリーズとなり真価が問われる開催だ。斉藤樂(宮城・21歳)は前回のPIST6 2023ラウンド21ではS級選手を相手にも臆せず、予選連勝の活躍。落車明けの今節は状態面が鍵を握るか。梶原海斗(福岡・24歳)はまだPIST6未勝利も、ポテンシャルは高いだけに2度目の参戦となる今回は大化けしても不思議ではない存在だ。

©日刊プロスポーツ新聞社


PIST6 2023ラウンド25

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