【プレビュー PIST6 2023⑯】実力伯仲で混戦模様

2023.08.02

レース,選手

今シリーズはPIST6 2023ラウンド16。
傑出者不在で混戦模様も、唯一の優勝経験者である三浦翔大(宮城・33歳)が実績で一歩リード。相手候補は近況成績が上向く畝木聖(岡山・26歳)や持ちタイム上位の今藤康裕(岐阜・38歳)。ダークホースとなりそうなのは、123期の荒川達郎(埼玉・24歳)、黒瀬浩太郎(広島・23歳)といったポテンシャル高い新鋭2名。実力伯仲で、激戦必至のシリーズだ。

【三浦翔大が優勝経験者の意地を見せる】
機動力の高さが持ち味で、過去には山田義彦を封じて優勝を飾ったこともある実力者。その後も3節連続で優出と安定した成績を残す。低迷期に入り長らく結果を残せずにいたが、4月のPIST6 2023ラウンド4では半年ぶりに優出を果たし底力を見せた。近況は再び準決勝の壁に阻まれているが、実績上位の今シリーズは負けられない。自身の殻を破り1年8カ月ぶりの頂点を目指す。

【荒川達郎が123期ナンバー1の力を示す】
 卒業記念レースを制し、逆転で在所1位にも輝いた123期のナンバー1。デビュー後もルーキーシリーズの四日市とチャレンジ戦の青森F2で完全Vを飾るなど、しっかり結果を残している。レースセンスが抜群で精度の高いまくりは一級品。アマチュア時代にはインカレのケイリンで準優勝、全日本大学自転車競技大会のチームスプリントで優勝と自転車競技の適性も高い。ポテンシャルの高さを生かして初優勝をつかみ取る。

【黒瀬浩太郎がスーパーダッシュで初Vを狙う】
養成所時代にはダッシュ力を武器に勝ち星を量産し、在所2位で卒業を果たした。デビュー後はルーキーシリーズでこそ苦戦をしいられたが、本デビュー後の高松F2、久留米F2では力の違いを見せ付けて連続完全Vを飾った。学生時代にはスプリントでインターハイ優勝、インカレ準優勝と競技実績も申し分ない。圧巻のスピードで250バンク席巻を狙う。

その他にも123期からは3名の新人が参戦予定。依田翔大(山梨・24歳)は日本大学在学時にロードレースの全日本学生選手権で優勝と、長距離種目で実績を残しスタミナが豊富。出口謙一郎(岐阜・24歳)はケイリンのインターハイで準V、インカレ4位とアマチュアでの競技実績が豊富で、本デビュー後もすでに2度の完全Vを果たしている。松本京太(静岡・24歳)は高校選抜の3㎞個人追い抜きで優勝、国体の1㎞TTで準優勝と中長距離で活躍。デビュー後も積極的な競走を続けており伸び代は十分だ。

©日刊プロスポーツ新聞社


PIST6 2023ラウンド16

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