【プレビュー PIST6 2023⑫】中川誠一郎が中心も波乱含み

2023.07.04

レース,選手

今シリーズはPIST6 2023ラウンド12。
中心はオリンピアンで優勝実績もある中川誠一郎(熊本・43歳)。今節の中でもスピードは随一で、優勝に一番近い存在。逆転候補は皿屋豊(三重・40歳)、小原太樹(神奈川・34歳)、長尾拳太(岐阜・30歳)、真船圭一郎(福島・35歳)といったPIST6での実績あるS級戦士達。山根将太(岡山・25歳)は初参戦ではあるが、潜在能力が高く台頭も十分にありそうだ。

【格で他を圧倒する中川誠一郎】
PIST6は4度目の参戦で、過去3戦の内いずれも表彰台入りと圧倒的な安定感を誇る。初優勝を飾った4th Quarter ラウンド2では圧巻のスピードを披露して完全Vとオリンピアンの力を証明してみせた。前回の4th Quarter ラウンド6の決勝では優勝こそ逃したが、外に浮く厳しい展開から最後は外々を踏み上げて3着と底力は示した。現行競輪ではG1で3度の優勝実績があり、脚力と格ともに今シリーズの中で断トツだ。

【高い機動力を駆使する皿屋豊】
先行とまくりの精度が高く、機動力の高さでは今シリーズの中でも屈指の存在。近況は3節続けて表彰台入りと安定感が抜群で、PIST6ではいまだに確定板を外したことがない。現行競輪では前場所の高松宮記念杯で、一戦級を相手に鋭い伸びを見せて白星を飾るなど脚力の高さは折り紙付き。優勝まであと一歩のところに迫っているだけに、6度目の参戦となる今節で悲願の初優勝を成し遂げたいところだ。

【未知の魅力を秘める山根将太】
積極的な競走が持ち味で、スピードを生かしたロングスパートを武器にしている。PIST6は初参戦となるが、中央大学在学時にはインカレの1㎞タイムトライアルで大学新記録を叩き出すなど、自転車競技の適性は申し分ない。現在はS級1班に在籍し、グレード戦線での活躍も目立つ。潜在能力は高く初の250バンクに順応すれば、初参戦で初優勝を飾るシーンも十分にありそうだ。

121期からは2名の新鋭が参戦。岸田剛(福井・24歳)は6月の久留米で行われたレインボーカップチャレンジファイナルで勝利しA級2班への特別昇班を決めた。近況の勢いは十分で、2度目の参戦となる今節は巻き返し必至。初参戦となる塩崎隼秀(愛媛・22歳)は在所順位1位の好素材。3月の高松F2では9連勝目を飾りA級2班へ特別昇班を果たし、その後も勝ち星を重ねている。若武者達の下剋上にも期待ができそうだ。

©日刊プロスポーツ新聞社


PIST6 2023ラウンド12

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