【プレビュー PIST6 2023⑩】堀江省吾と実績あるS級戦士の争い

2023.06.20

レース,選手

今シリーズはPIST6 2023ラウンド10。
PIST6での実績あるS級選手が多数参戦し、ハイレベルなメンバーが顔を揃えた。その中でも5度(通算)の優勝経験がある堀江省吾(長野・26歳)が中心だ。A級の身ではあるがS級選手をも凌ぐ機動力を備えており、今節は前人未到の6V(通算)に期待が懸かる。実績次ぐ雨谷一樹(栃木・33歳)、青野将大(神奈川・28歳)らが対抗格で、ポテンシャル高い安倍大成(東京・24)や菅田壱道(宮城・37歳)も底力はあり浮上の余地は十分にある。

【機動力で勝る堀江省吾】

PIST6最多タイの5V(通算)を誇る売り出し中の若手。16連勝目が懸かったPIST6 2023ラウンド2の決勝戦では太田龍希の先まくりに合わされて準Vと悔し涙を飲み、今節は巻き返しを誓う。機動力の高さが持ち味で、航続距離の長さは今シリーズの中でも上位の存在。現行競輪でも積極策を続けて着実に力を付けており、前節のうっ憤を晴らし前人未到の6V(通算)達成を目指す。

【攻め幅増す雨谷一樹】


過去には優勝3回(通算)を含む7度の表彰台入りと抜群の安定感を誇る。前回のEXTRA STAGE年間ファイナルでは準決勝で敗れたが、6番手から内を突き鋭い伸びを見せて僅差の3着と意地は見せた。現行競輪ではグレード戦でも活躍を続けており、5月に行われた全日本プロ選手権自転車競技大会ではスプリントで優勝を飾った。勢いそのままにPIST6でも王座奪還を狙う。

【底力秘める菅田壱道】


今回で3度目の参戦となり、予選と準決勝では連対を外したことがなく安定感のある競走を披露している。初参戦となったJapan Heroes ラウンド2では山田義彦、青野将大、朝倉智仁といった優勝経験者を相手に表彰台入りを果たし、争覇級の力を兼ね備えている。現行競輪では鋭いまくりで勝ち星を量産し、S級の猛者達を相手に奮闘を続けている。1年7ヶ月振りの250バンクを克服し初優勝を狙う。

その他にも活きのいい若手機動型が多数参戦。徹底先行タイプの木村佑来(宮城・21歳)はS級戦で着実に力を付けて、近況は勝ち星も増えてきた。田川翔琉(熊本・25歳)は3度の表彰台入りの経験があり実力、実績ともに十分。積極策を続ける滝本幸正(新潟・24歳)はPIST6では苦戦が続くも、3度目の参戦となる今節は上積みが見込めそうだ。

©日刊プロスポーツ新聞社


PIST6 2023ラウンド10

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