【レビュ― 年間F】河端朋之が圧巻のスピードを披露して初V

2023.03.06

レース,選手

『PIST6 Championship 2022-23』PIST6 年間ファイナルは、3月5日(日)に最終日が行われた。決勝戦にはタイムトライアルの上位3名が順当に駒を進めて、他3名も優出経験がある実力者が勝ち上がった。機動型6名で繰り広げられた決勝戦は激戦となり、残り1周から仕掛けた河端朋之が一気のまくりを決めて完全Vを飾った。2着には離れながらも追った皿屋豊が続き、切り替えた橋本壮史が3着に入った。

決勝戦のスタートポジションは先頭から橋本壮史-太田龍希-河端朋之-皿屋豊-後藤悠-村田瑞季。レースは残り3周半で村田が進出を開始し、残り3周を過ぎてインを切るとそのまま後続を突き放し一気のスパートに出た。2番手となった橋本との間には大きな車間が空き残り1周を迎える。4番手に位置した河端は残り1周から車を外に持ち出すと一気に加速し、逃げる村田との車間を詰めて最終4コーナーで捕らえて先頭でゴール線を駆け抜けた。

「今まで何度も優勝を逃していたけど、この大きな舞台で優勝することができて嬉しい。(決勝を振り返って)いつも通り行けるところから仕掛けようと思っていたけど、予想外の展開になって焦った。村田君が遥か彼方に見えたけど、残り1周しかないと思って踏んだ。踏み出した瞬間に前を捕らえられる感触はあったけど、前の煽りもあって少しヒヤっとした。一時は引退しないといけないと思うぐらいの時もあったけど、それを乗り越えてやっと状態も上向いてきた。ずっと応援してくれてきた人に応えることができて良かった。競輪の方にもこの優勝を一つのきっかけにしたいし、次のPIST6も頑張りたい」
 
 今まで4度の表彰台入りとあと一歩のところで優勝を逃していたが、ついにPIST6最速の男がタイトルを獲得した。連日、圧巻のスピードを披露して後続を寄せ付けない走りは、復調の兆しを感じさせるものがあった。この優勝を皮切りに河端の怒涛の快進撃が始まる。

『タイム上位者が力を示す』
また今節は未だかつてない好メンバーが揃い混戦の様相を呈していたが、蓋を開けてみると順当な決着が多かった。初日のデイに行われた1次予選では全てのレースで1番車から3番者の選手が確定板を独占。2日目のデイに行われた順位戦、準決勝では全て1番者が勝利と、実力が拮抗するなかタイム上位者がしっかりと人気に応えて力を示す開催となった。

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次回開催は3月13日(月)と14日(火)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAでPIST6 EXTRA STAGE ラウンド5が行われる。

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