4th Quarter ファイナルラウンドレビュー

2023.01.23

レース,選手

 『PIST6 Championship 2022-234th Quarter ファイナルラウンドは、122日(日)に最終日が行われた。決勝戦には4度の優勝実績がある2名と優出経験がある3名に加えて、初出場の1名が進出した。6名のS級戦士が激突し、根田空史が残り2周からのロングスパートで他を封じて完全Vを飾った。2着には前団の煽りを避けた佐藤友和が入り、3着には不利を受けながらも外を伸びた河端朋之が入った。

【積極策で達成した偉業】

決勝戦のスタートポジションは先頭から稲毛健太-相川永伍-根田空史-河端朋之-佐藤友和-木村皆斗。残り3周半で木村がアクションを開始して根田を押さえた。根田は車を下げて4番手まで引くと、残り2周半で車を外に持ち出してスパートを開始。インを切った相川を残り1周半で捕らえて先行体勢に入った。残り半周を過ぎた辺りでまくった河端と、根田を追走していた木村が接触して両者が大きく外に膨らむアクシデントが発生するも、先行していた根田は煽りを受けずにそのまま先頭でゴール線を駆け抜けた。

「地元だし優勝できて余計に嬉しい。残り1周手前ぐらいから全開で踏んで、残り半周ぐらいには意識が飛びそうになるぐらいきつかった。ファンの方の声援が凄い力になった。準決勝で踏み応えがなかったから、以前のギアに戻してそれも良かったと思う。自分のレースをするだけだったし、それで結果が付いてくればいいと思っていた。次回の地元(松戸F1)に良い感じでつなげられたし、そこから先の2月の全日本選抜競輪(GⅠ)にもつなげていきたい」

 根田にとっては3rd Quarter ファイナルラウンド以来の優勝で、PIST6の最多優勝記録更新となる5度目のタイトル獲得。近況はタイムトライアルでも自己ベスト更新中といまだに進化を続けており、これからも地元のエースとしてさらなる成長を遂げてPIST6を第一線でけん引する。

 また今節は初出場組の奮戦が目立った。現行の競輪では機動型として活躍している張野幸聖は連日、追走をしっかりこなして準決進出を果たし、小林史也も俊敏な動きで初の250バンクに順応して追走、先行と多彩な戦法で3度の確定板入り。初日苦戦した阿部架惟都は順位決定戦で修正を果たして先行逃げ切りを飾るなど、次戦への期待がもてる走りを披露した。

                        ©株式会社日刊プロスポーツ新聞社


次回開催は2月3日(金)と4日(土)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで

EXTTRA STAGE ラウンド1が行われる。


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