「サードクォーター」ラウンド9レビュー

2022.11.04

レース,選手

PIST6 Championship 2022-23は11月1日(火)と2日(水)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「サードクォーター」ラウンド9が行われ、徳田匠(京都)が3回目の優勝。2位は鈴木浩太(千葉)、3位には志智俊夫(岐阜)が入った。


「瞬時の判断大切に」徳田が3度目の優勝



徳田は今回が6回目の出場で、既存競輪から中3日での追加出場だった。前回9月5日、6日の「サードクォーター」ラウンド2では2度目の優勝を果たしており、「瞬時の判断を大切に、今回ももちろん優勝」と意気込んでいた。

タイムトライアルは10秒452の5位、予選は1次が1着、2次は2着で準決勝へと駒を進めた。5度目の決勝行きを懸けて臨んだ準決勝は、力のある鈴木や太田龍希(埼玉)と同走。残り3周を切ったところからトップに立ちレースを引っ張るも、最後は鈴木にかわされて2着となった。「長い距離を先行しきつかった。あと決勝一本なのでなんとかする」と闘志を燃やした。

迎えた大一番は、残り3周を切った段階で飛び出した志智につく形で上位争い。残り2周からは早めの仕掛けてきた鈴木が徳田をかわしてトップに立ち、それを追う展開となった。そこからは2人の争いとなり、最終周回は鈴木との競り合いになったが、最後の直線で逆転して出場2場所連続優勝を手にした。

レース後、「決勝は冷静に走ることができた。特に最後のホームストレートは思いっきりペダルを踏み込んだ」と振り返り、「前回の決勝はドキドキだったので、その時と比べて落ち着いていた」と話した。また今後に向けては「しっかり目立つことができている。次は取りこぼさずSA混合の戦いでも完全優勝したい」と力を込めた。

2位の鈴木は「先行したのは狙い通りだったが、少し距離が長かった。レースはだんだん上手くなっている。これからはさらに落ち着いて戦い、優勝の数を増やしていきたい」。自身最高成績となる決勝3位の志智は「あと少しで2位だと思うと悔しさもあるが、初の表彰台はうれしい」とそれぞれコメントした。

9月にアメリカ・ロサンゼルスで行われたUCIマスターズトラック世界選手権の50-54歳男子スプリントを制した市本隆司(広島)が凱旋し、準決勝1着で5度目の決勝に進出。「チャンスが来たらモノにしたい」と臨んだが、トップ3まであと一歩の4位だった。

そのほか今開催では順位戦で白濱一平(長崎)、及川裕奨(岩手)がPIST6初勝利。特に及川は決勝進出経験のある宇佐見優介(福島)と同走での1勝に「1着は取れないと思っていたのでうれしい。前に踏む意識がいい方向に向いてくれた」と話した。

次回開催は11月5日(土)と6日(日)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「サードクォーター」ファイナルラウンドが行われる。


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