「サードクォーター」ラウンド8レビュー

2022.10.31

レース,選手

PIST6 Championship 2022-23は10月27日(木)と28日(金)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「サードクォーター」ラウンド8が行われ、中島詩音(山梨)が出場3場所連続となる3度目の優勝。2位は朝倉智仁(茨城)、3位には金成和幸(福島)が入った。


中島が出場3場所連続で完全V



中島は7回目の出場で8月15日、16日の「セカンドクォーター」PIST6カップ2で初の頂点に立って以降、2場所連続で完全優勝中だった。10月22日、23日の「サードクォーター」ラウンド7では、同じ 119期の木村皆斗(茨城)が優勝しており、同期の活躍に刺激を受けて戦いに臨んだ。開催前日のタイムトライアルは10秒343の2位となり、1日目の予選はいずれも勝利し準決勝に進出。特に1次予選は最終周回突入と同時に、トップへとおどり出ると最後は2着に6車身差をつける圧勝だった。

準決勝は5コースからスタートし、ペーサーが離れてからは冷静に仕掛けるタイミングを伺った。残り2周を切ったところからポジションを上げ始めると、先頭で最終周回を迎えてそのまま1着フィニッシュ。「今回はレースの動きを見ることができている上、自身の反応もいい」と調子については太鼓判を押し、頂点に向けて「自信はかなりある」と闘志を燃やした。

迎えた大一番は最後尾の6コース発進。ペーサーが離れる残り3周手前からポジションを上げていき、上位をキープした。最終周回突入直前にそれまで先頭を走っていた梅田加津也(神奈川)を抜いてトップに立つと、山田義彦(埼玉)と朝倉の追撃をかわして歓喜のフィニッシュを迎えた。これで自身の連勝記録も「12」に伸ばした。

レース後早めの仕掛けについて「自分でレースを動かしてあとは展開でなんとかするという思いだった」と振り返り、「最終周回で単独先頭に立っても、脚がうまく回らず焦っていたが、うまく押し切れてよかった」と笑顔を見せた。3場所連続完全優勝の要因として、「自らレースを動かすようになってから結果がついてきている」と話し、「初のSA混合戦での優勝で自信になった。今後につなげていきたい」と胸を張った。

また2位の朝倉は5度目の決勝も再び栄冠を手にできず、「正直『またか』と首がもげそうだった。最後はわずかな可能性に懸けてちょっと空いた瞬間に踏み込んだが届かなかった」と唇をかんだ。また3位の金成は10回目の出場にして初の決勝進出。「初めて決勝に進み、表彰台に乗れたので嬉しい。今後は前々を動けるよう頑張る」と感想を話した。

そのほか今開催では、3度目の出場となる地元千葉の山本紳貴が順位戦でPIST6初勝利。また順位決定戦では大中拓磨(兵庫)が1勝目を手にした。

次回開催は11月1日(火)と2日(水)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「サードクォーター」ラウンド9が行われる。


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