「サードクォーター」ラウンド8プレビュー

2022.10.25

レース,選手

PIST6 Championship 2022-23は10月27日(木)と28日(金)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「サードクォーター」ラウンド8が行われる。注目は現在、出場2場所連続で優勝中の若武者・中島詩音(山梨)。持ち前のスプリント力を武器に勝ち星を重ねる24歳は、悲願のS級A級混合ラウンドでの優勝をつかめるか。


中島がスプリント力を武器に3連続Vへ



9月16日、17日「サードクォーター」PIST6カップ1決勝で、3度目の優勝が懸かっていた木村皆斗(茨城)を破った中島。最終周回での同期・木村との激しいバトルを制し、8月の「セカンドクォーター」PIST6カップ2に続いての連続優勝は、ここ一番での勝負強さを見せつける結果となった。過去2度の優勝はA級選手のみ出場する開催ではあったものの、戦った相手を考えればS級選手相手でも十分通用する公算が高い。2度の頂点に立った自信を胸にここを飛躍の場としたい。

ここまで2度優勝している山田義彦(埼玉)は、前回8月の「サードクォーター」ラウンド1で、9回目の出場にして初めて決勝進出を逃した。7月の既存競輪での落車負傷から体調が戻り切っておらず、1次予選で2着となって以降は全て4着と山田らしからぬ2日間となった。開催後の検車場で「次は万全の状態で挑みたい」と切り替えてから約2カ月、直近の既存競輪では1着をとるレースもあり、調子は戻りつつあるようだ。果たして大ギアを操り、おなじみのダイナミックな走りを見せてくれるのか、タイムトライアルから要チェックだ。

3回目の出場となる高久保雄介(京都)は、初出場で決勝6位からのジャンプアップを目指した前回9月の「サードクォーター」ラウンド2の1次予選で、まさかの失格となり敗退の憂き目にあった。それでもその実力と評価が下がることはないだけに、心機一転となる今回はその力を見せつけてほしい。また朝倉智仁(茨城)は5月の「ファーストクォーター」ファイナルラウンド以来、5カ月ぶりの登場。ブランクは気になるものの、過去4度の出場全てで決勝に進んでおり、V争いに絡んでくることは濃厚と言えよう。

開催は27日に1次、2次予選があり、ポイント上位18人が翌日の準決勝へと進む。28日は準決勝、決勝に加えて順位戦などが実施され、2日間全24レースで白熱の戦いが繰り広げられる。