「サードクォーター」PIST6カップ2レビュー

2022.10.11

レース,選手

PIST6 Championship 2022-23は10月8日(土)と9日(日)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「サードクォーター」PIST6カップ2が行われ、村田瑞季(京都)が初優勝。2位は早坂秀悟(茨城)、3位には曽我圭佑(熊本)が入った。


村田がフィニッシュ前の逆転で初の頂点



村田は今回が3回目の出場で、過去2場所連続の決勝進出を果たしていた。開催前日のタイムトライアルは自己ベストとなる10秒352を叩き出し、自身初の全体1位。予選の2レースはいずれも勝利し連勝で準決勝に進出した。特に1次予選は、こちらも2場所連続で決勝進出中だった石塚慶一郎(和歌山)との競り合いになり、フィニッシュ前でわずかにかわして勝利した。

準決勝は最終周回突入直前でスピードアップしてきた後藤悠(岩手)に対し、ついていくだけの展開となり2着で決勝進出。「2番手という位置の割には脚を使うレースとなった。初優勝をつかみたいので、行くところではきっちりと行き、正々堂々とぶつかりたい」と意気込みを語った。

迎えた決勝は6コーススタート。残り3周を切る手前から仕掛け先頭に立つも、追い上げてきた後藤、早坂に抜かれ一時は3番手に下がった。しかし最終周回突入直後から再び追い上げを開始し、フィニッシュ手前で先頭を走っていた早坂を捉えて、1/2車輪差で初の頂点を手にした。

レース後、「優勝できると思っていなかったので、素直にうれしい」と笑顔。また決勝については「6コースと聞いて自ら動かなくてはと、積極的に出たことがいい結果につながった。最後は後藤選手と早坂選手の争っているのを見て、チャンスはあるのではと冷静に見ることができたのも良かった」と満足げな表情を浮かべ、今後に向けて「優勝経験者として見られるので、恥じない走りをしたい」と気を引き締めた。

2位の早坂は「村田選手に完敗。ただ久しぶりの決勝で自分らしいレースができたので、次は優勝したい」。既存競輪での落車から復帰初戦だった曽我は、「最低限3着以内に入れるようにと気持ちで走った」と戦いを振り返った。

今開催では3度目の出場となる北川大成(熊本)が、順位戦でPIST6初勝利。残り3周を切ってペーサーが離れた瞬間にトップへと躍り出ると、そのまま逃げ切った。予選では3着以内に入ることができず「納得のレースができていなかった」と話した21歳は、「こういったレースを予選でしたかった。今後も脚力のレベルアップに力を入れたい」と喜び控えめだった。また2度目の出場だった坂本拓也(福島)も順位決定戦で1勝目を手にした。

次回開催は10月17日(月)と18日(火)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「サードクォーター」ラウンド6が行われる。



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