「サードクォーター」ラウンド3レビュー

2022.09.12

レース,選手

PIST6 Championship 2022-23は9月10日(土)と11日(日)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「サードクォーター」ラウンド3が行われ、大石剣士(静岡)がオール1着で初優勝。2位は渡邉雅也(静岡)、3位には雨谷一樹(栃木)が入った。

大石が初優勝「1日目から感触良かった」



優勝の大石は今回が5回目の出場。これまで決勝進出経験は2位になった「シーズンゼロ」ラウンド5のみで、直近の2場所は準決勝3着とあと一歩のレースが続いていた。開催前日のタイムトライアルは10秒684で全体7位となり、「走りのミスで納得いっていない」と話すも「レースでは強さが出るタイプ」と前を向いた。

1日目の予選は自身初となる連勝で終え、迎えた準決勝は3コース発進だったが、前半の周回でポジションチェンジがあり、1番手で残り3周を迎えた。予想外の出来事だったものの、頭を切り替えてフィニッシュまで逃げ切った。レース後には「きつかった」と本音を漏らした。決勝に向けては「昨日から状態は『良いかな』と思っている。積極的な気持ちを崩さず優勝を狙う」と力を込めた。

迎えた大一番では、残り2周切ったところで2番車の青野将大(神奈川)の仕掛けに大石もしっかり反応。同じ静岡の望月一成の動きにも注意しながら上位をキープし、最終周回突入直前で首位に立つとそのまま逃げ切った。初の栄冠を手にすると、何度もガッツポーズをして喜びを表した。

レース後、「1日目の1次予選から感触は良く、好成績を残せる自信があった。決勝は展開が自分に向けてくれたのも勝因の一つ」と振り返った。最後は大石も含めて静岡県勢3人が同走したことについて、「普段は仲間で、敵として戦うことはないことから楽しめた」と話し、今後に向けて「これをきっかけに既存競輪も含めて優勝できるよう頑張りたい」と意気込んだ。

2位の渡邉は自身3度目の決勝で過去最高となる2位。「これ以上ない。最後にかけて徐々に調子が上がっていった。次に向けてパワーをしっかりつけて参戦したい」と感想を話した。4度目の優勝を狙った雨谷は、タイムトライアルで1位となり、その後3連勝で勝ち上がったが3位だった。戦いを終えて、「勝負どころで内を差したのが苦しい展開を生んだ。勉強になった」とサバサバとした表情を浮かべた。

今開催では3人がPIST6に初出場し、境啓亨(熊本)と竹村勇祐(秋田)が予選を突破して準決勝に進出。境は4着で決勝進出はならなかったが、竹村は優勝経験者の青野を破って1着でトップ6入りを果たし、決勝では5位だった。

次回開催は9月16日(金)と17日(土)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「サードクォーター」PIST6カップ1が行われる。


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