「サードクォーター」ラウンド2プレビュー

2022.09.02

レース,選手

PIST6 Championship 2022-23は9月5日(月)と6日(火)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「サードクォーター」ラウンド2が行われる。注目は2018年に世界選手権のケイリンで銀メダルに輝いた河端朋之(岡山)が2度目の出場。初めてのPIST6では決勝3位と苦杯をなめただけに、リベンジに向けて快走を誓う。


元日の丸戦士・河端は初の頂点なるか



元ナショナルチーム所属の河端が2カ月ぶりに登場する。大本命に推された前回6月25、26日の「セカンドクォーター」ラウンド3は、決勝の勝負どころで後手に回ってしまい万事休すとなった。しかしながらタイムトライアルではいきなり10秒068の好タイムを叩き出し、予選から3連勝で決勝進出とそのパフォーマンスは圧巻のひとこと。開催後には「何が起こるか分からない競技とは違う難しさがあった。一つ勉強になったと捉えてリベンジを果たしたい」と語ったが、一枚上の存在であることは間違いなく、今回はしっかりと力を出し切って表彰台の頂点をつかめるか。

その河端に挑むは、「PIST6マスター」とも言える藤井昭吾(滋賀)。決勝まで進んだ8月20-21日の「セカンドクォーター」ファイナルラウンドに続いて中2週での出場となり、既存競輪とはバンクの感覚が異なることから、前走からの短いスパンはアドバンテージとなるだろう。前回は決勝こそ5位だったものの、「フルパワーで駆けることができるように」と、機材セッティングなど試行錯誤しつつ予選・準決勝と2位以内にまとめて勝ち上がった。自身も含めて優勝経験者6人が勢揃いした中でも発揮した立ち回りのうまさで、強敵を抑え込みたい。

高久保雄介(京都)は7月22日、23日の「セカンドクォーター」ラウンド7で初出場ながら、予選から準決勝まで無敗の活躍を見せ、決勝でも6位と見せ場を作った。勝負どころで迷わず攻めに行くアグレッシブな仕掛けが持ち味。250m走路2度目の上積みも期待でき、再び決勝の舞台に進みたい。地元千葉からは中村浩士が今年1月の「ZERO」ラウンド5以来、3度目の出場。2021年10月の記念すべきPIST6初レースで勝利したベテランは、久々の250m走路でどんな走りを見せてくれるのか注目だ。

5日に1次、2次予選があり、ポイント上位18人が翌日の準決勝へと進む。6日は準決勝、決勝に加えて順位戦などが実施され、2日間全24レースで白熱の戦いが繰り広げられる。


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