「サードクォーター」ラウンド1レビュー

2022.08.30

レース,選手

PIST6 Championship 2022-23は8月28日(日)と29日(月)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「サードクォーター」ラウンド1が行われ、根田空史(千葉)が2度目の優勝。2位は太田龍希(埼玉)、3位には皿屋豊(三重)が入った。

地元の根田が2度目のV



優勝の根田は今回が5回目の出場で、今年1月の「シーズンゼロ」ラウンド1では地元・千葉支部所属選手として初めての優勝を飾った。今回は機材をこれまで使用していたビーティーからルックに乗り換えて戦い、開催前日のタイムトライアルでは10秒284の全体2位。1日目の1次・2次予選とも連勝で準決勝進出を果たした。

新車との相性を確かめながらのレースともなり、複数回にわたってギア倍数を変更して出走した。準決勝は5.00から4.71に変更して臨み、最終周回での逃げが決まって3連勝で決勝進出。機材について「最後の伸びはなかった」と首を傾げしつつも、「優勝は意識し過ぎず肩の力を抜いて走りたい」と大一番を見据えた。

決勝はサドルの高さを1cm下げて挑んだ。残り3周以降、村田瑞季(京都)が飛び出す展開となったものの残り1周半過ぎで先頭に立ち、最後は太田に差を詰められたが、逃げ切って2度目の栄冠。フィニッシュすると右手を突き上げ、地元のファンを前に喜びを表した。

レース後、「決勝は本当にキツかった。冬に鎖骨骨折をし、そこから調子が戻ってきてこのように結果が出たのは嬉しい」と笑みを浮かべた。前回7月に出場した時は決勝3位となり、その際のインタビューでは「次戦は新車で頂点に」と公言していた。「セッティングには気を遣ったが、フレーム代を稼がなくてはというハングリーさも出た」と話し、今後に向けては「前々に踏まないと勝負圏内には入れないので、そこを意識していいレースがしたい」と力を込めた。

表彰台には初出場の2人も上った。2位の太田は「なるべく前を意識したが、根田さんが強かった。最後に優勝すれば完璧だったが、まだまだかな」。3位の皿屋は「決勝は自分で動くことができず力不足を実感した。また一からトレーニングしてきたい」とそれぞれコメントした。

今開催では11人がPIST6に初出場した。そのうちタイムトライアル1位の橋本壮史(茨城)、村田、太田、皿屋の4人が初めての出場でトップ6入りを果たした。また決勝には進めなかったが仲野結音(大阪)、竹内雄作(岐阜)、三宅裕武(三重)、戸田洋平(岡山)、菅野航基(宮城)は初白星を記録している。2日目デイに行われた順位戦Cでは1番車の渡辺正光(福島)と2番車の三宅が2着同着。同着が生まれたのは「セカンドクォーター」ファイナルラウンドに続いて、2開催連続となった。

次回開催は9月5日(月)と6日(火)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「サードクォーター」ラウンド2が行われる。



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