「セカンドクォーター」ファイナルラウンドレビュー

2022.08.22

レース,選手

PIST6 Championship 2022-23は8月20日(土)と21日(日)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「セカンドクォーター」ファイナルラウンドが行われ、木村皆斗(茨城)が2度目の優勝。2位は雨谷一樹(栃木)、3位には小原太樹(神奈川)が入った

木村が2度目V 決勝では雨谷らを圧倒



優勝の木村は「セカンドクォーター」ラウンド1の覇者で、PIST6最年少王者(20歳)の称号を持つ。開催前日のタイムトライアルは10秒685の15位で終えると、1日目の1次予選は小原にフィニッシュ直前で差されて3位。レース後には「自転車と体がかみ合っていない」と首をかしげた。

しかしペダルの踏み方を調整するなど工夫し、その後は立て直した。2次予選では大石剣士(静岡)を相手に差しが決まって、この開催での1勝目。「1位を取るために走った。ちょっと良くなってきたかな」と微笑みを浮かべ、好気配を残して1日目を終えた。

準決勝は2コース発進で、ともに予選連勝の小原や中西大(和歌山)らと同走。周回中には6コーススタートで力のある小原を警戒し、最後方までポジションを下げて残り3周を迎えた。ラスト3周は先頭を走る小原の後ろに付きつつ、残り半周でペースを上げると3/4車輪差で勝利を手にして4場所連続の決勝を決めた。

「しっかり自分の力を出し切る」と臨んだ決勝では、最終周回突入の手前でトップを走っていた今藤康裕(岐阜)をかわして先頭に立つと、さらに加速し優勝大本命と目された雨谷ら置き去りにして、歓喜のフィニッシュを迎えた。木村は1日早い自分へのバースデープレゼントとなった。

王者の称号を手にして、お馴染みとなりつつあるピストバイクの持ち上げで喜びを表した。戦いを振り返って、「初戦3着から3連勝は上出来。特に決勝は雨谷さんら強いメンバーの中で走ることができるのが光栄で、かつ1位を取れたのは本当に嬉しい」と充実の表情。今後については「自分の力を出し切って、お客さんを沸かせる走りがしたい」と力を込めた。

4度目の優勝が懸かっていた雨谷は2位。「決勝は並走している時間が長かった分、脚を削られてしまった。ただ2日間、積極的なレースができたので次に向けて調整したい」と、悔しさをにじませた。

そのほか今開催では、初出場の水森湧太(東京)が順位戦Aで捲りを決めて初勝利。「すごくうれしい。フィニッシュに向かって自分の力を出し切るようなレースをした結果」と胸を張り、「お客さんと一緒になって盛り上げていく雰囲気がいい」とPIST6への感想を話した。

順位決定戦Aに登場した柴田洋輔(東京)は4度目の出場で、順位決定戦Dの真船圭一郎(福島)は2回目の出場でそれぞれPIST6での1勝目を手にした。また1日目の1次予選Bでは3番車の坂本亮馬(福岡)と4番車の石塚慶一郎(和歌山)が2着同着となる出来事もあった。

次回開催は8月28日(日)と29日(月)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「サードクォーター」ラウンド1が行われる。


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