PIST6 Championship機材徹底解剖 フレーム編

2022.07.06

レース

PIST6 Championshipにおいて、選手たちの「相棒」と言える存在がピストバイクである。時に時速70kmを出す機材にはどんな秘密が隠されているのか。今回は人に例えると「背骨」の役割を果たすフレームについて紐解いていく。

自由度高いカーボン製、「背骨」の役割果たす



ハンドルやホイールなど各パーツをつなぐフレーム。まさに「骨格」と言える部分で、硬さやバランスが整っていなければ、動きはチグハグなものになる。フレームの素材はカーボン繊維という布で、生地の貼り合わせによって硬くしたり、柔らかくしたりと自由度が効き、バランスの取れたものをつくるのに最適だ。PIST6ではカーボン製のフレームが使われる一方、既存競輪ではクロモリパイプという金属製のフレームを使い、形状などに厳しい制約がある。

カーボンフレームで、より選手が力を発揮するために大切なポイントは「硬さ」である。選手がペダルを踏んだとき、その力を逃さずダイレクトにギアに伝わり、車輪を回すという動きにつながる必要がある。そのためにはある程度の硬さを有し、力が効率よく伝達ができるものがベストだ。「柔らかさ」を求めると走行は楽だが、スピードが出た場面でコーナーを通過すると外にたわんでしまうといった不安定さも出てくる。

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レーススタイルの流行に合わせて進化



PIST6では現在16種類のフレームが認められており、概ね夏季オリンピックに合わせて、4年に1度新しいモデルが発表される。その進化はレーススタイルの流行に合わせている点にある。昨今短距離種目(スプリントやケイリン)では長い距離をハイスピードで駆ける形が増え、中距離種目(オムニアムやマディソンなど)では一瞬のスピードが必要となる展開も出てきた。短距離と中距離の垣根は低くなっていると言える。

その影響は機材にも表れており、長年にわたって短距離選手が愛用してきたフランスの自転車ブランド「ルック」のフレームを、フランス代表の中距離選手が使用。また逆のパターンもあり、中距離を得意としていたカナダの「アルゴン」のフレームを、オーストラリア代表の短距離メンバーが使っている。持続性が求められるようになった短距離とフレームの「硬さ」で一瞬の加速を呼び込む中距離。両者の差はなくなってきていることから、使用する機材にも変化が表れた。

製品開発の過程にも特徴を持つメーカーがある。日本のブリヂストンは、日本代表の選手たちが東京2020オリンピックに向けて使用し、そのフィードバックから新たなモデル「ANCHOR TS9」などを完成させた。また韓国に拠点を置くwin & winが展開する「ウィアウィス」はアーチェリー用品のトップブランドであるが、そのカーボン成形技術を生かして自転車フレームを作り上げており、韓国代表の選手たちも使っている。

PIST6ではオリンピックや世界選手権といった大舞台で使われる「世界基準」の機材で、レースに臨む選手も少なくない。その様はまさに「F1マシン」が走っている状況とも言える。選手の機材から世界を感じるのもPIST6の楽しみ方の一つだ。


▶PIST6 Championship機材徹底解剖 ギア編
https://www.pist6.com/news/20220603399.html

▶PIST6とは
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