「セカンドクォーター」ラウンド3レビュー

2022.06.27

レース,選手

PIST6 Championship 2022-23は6月25日(土)と26日(日)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「セカンドクォーター」ラウンド3が行われ、神山拓弥(栃木)が3度目の優勝。2位は佐藤朋也(秋田)、3位には河端朋之(岡山)が入った。

神山が3度目の頂点、決勝で河端ら破る



優勝の神山はこれまで2度の優勝経験を持つ実力者。前検日のタイムトライアルでは10秒722で全体の18位と自身過去ワーストの順位だった。しかしレースに入ると自力を発揮し、1日目の1次予選、2次予選とも1着をとり、2連勝で準決勝に進んだ。

準決勝はタイムトライアル2位の原田亮太(千葉)や優勝経験者の瓜生崇智(熊本)と同走だったが、終盤は原田との競り合いを制して3連勝を飾った。「しっかり隙をつくような走りがしたい」と臨んだ決勝では、残り3周切ったところから木村皆斗(茨城)が大きく逃げを打つ展開となったが、それでも虎視眈々(こしたんたん)と好機を伺い、最終周回の3、4コーナー付近でトップに立つとそのままフィニッシュした。

レース後、「見ているファンのみなさんが驚いていると思う」と笑顔。決勝については「河端さんより前にいて、先に仕掛けたことが優勝につながった。やって負けたら仕方がないという気持ちだった」と話し、「結果を残せたので今後にもつながる」と力を込めた。

2位に入った佐藤は初めての決勝を戦い、「ほっとしている。結果は大満足」と安堵(あんど)の表情。「今回は展開も向いてくれた。今後はタイムトライアルから上位に入り、ファンからより期待を受ける走りがしたい」と感想を述べた。

また今回が初出場の河端は決勝3位で開催を終えた。2018年には世界選手権で銀メダルを獲得し、2021年7月までナショナルメンバーとして、日の丸を背負って戦った。前検日に行われたタイムトライアルでは10秒068で全体のトップを叩き出すと、予選2レースと準決勝を1着と3連勝して決勝に駒を進めた。

決勝の結果については「期待してもらったのにそこに応えられず悔しい」と唇を噛んだ。一方で2日間の戦いを振り返り、「決勝のように何が起こるか分からない、競技とは異なる難しさがあった。一つ勉強になったととらえて次はリベンジしたい」と前を向いた。

そのほか今開催では、2日目の順位戦Cで地元千葉の本多哲也(千葉)がPIST6初勝利を挙げた。残り3周以降、先行した木村直隆(兵庫)をフィニッシュ前で冷静に逆転しての1着に、「2番手を確保してからは落ち着いて、いけるところから踏むことができた」と、笑みを浮かべながら勝因を話した。また6度目の出場となった飯島淳(東京)も順位決定戦で待望の1勝を手にした。

次回開催は6月30日(木)と7月1日(金)の2日間、千葉市のTIPSTAR DOME CHIBAで「セカンドクォーター」ラウンド4が行われる


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